第2次越冬隊 [第2次越冬隊]
昭和基地から120kmあたりに接岸した、第2次越冬隊(本観測隊)は国際地球観測年(IGY)
の開催に合わせて行う観測部隊で、とにかく第2次越冬隊の目的は「南極での観測」でした。
南極観測船とは、氷を割るために造られた「砕氷船(さいひょうせん)」のことで、
船底の先が斧のようになっていて、氷の上に船を乗り上げて、船の重みで氷を割っていくのです。
割れないときは、船体を揺らして(ローリング)、氷を割っていきます。
ローリングするために、砕氷船の船底は丸くなっているうえ、一般的な船のように横揺れ防止の
機能はありません。なので、南極観測船は普通の船よりも揺れが激しいのは言うまでもありません。
宗谷も揺れますが、アメリカの砕氷艦「バートン・アイランド号」は、揺れが、宗谷よりも大きかった。
悪天候から砕氷船が受ける影響は、一般船が受ける影響よりも大きくなるのは必然なのです。
悪天候で飛行機は飛ばないし、陸上輸送も昭和基地までの距離が遠いので、とても困難だったのです。
第1次越冬隊が昭和基地に残ってもう1年越冬することは、食料が十分にあったので物理的には
可能だったと思いますが、色々と事情があるので厳しかったのです。
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